台湾クライミング旅(4)

台湾クライミング旅(4)

窓の外はザーザー降り。降水確率は90%。

ユウさんは山男なのでTVやネットの天気予報をほとんど信じていません。気象レーダーの情報や天気図を解読して、自分で現地の予報を立てています。昨日・おとといはユウさん予報が的中しました。雨は降らない、降っても一時的だから登れる、という予報。

今朝のユウさん予報は雨。ネットの予報も雨。あぁ、もうこれは絶望的です。仕方ない、台北に戻ってクライミングジムに行くことにしましょう。

まずは朝食を食べに九份老街へ。台湾の伝統的な ぜんざいで甘い朝食。ちょっと時間が早すぎたみたいで、まだ開店準備中のお店ばかりでした。よ~く見るとどのお店も奥でせっせと作っているんです。すごい!どこかの工場で大量生産して、それをここで売ってるだけだと思っていました。でも、それぞれのお店でちゃんと手作りしてるんです!びっくり!!出来立てホッカホカのパイナップルケーキを試食させてもらって感動しました。つきたての草餅大福も購入。中身はインゲン豆と切り干し大根(?)でした。

脳裏にフェアリーの顔が思い浮かびます…。

「キヨさん、僕、切り干し大根が大好きなんです。お弁当に入ってると すごいテンション上がるんです!」と言っていた彼。好みが渋過ぎる…。これ買っていってあげようかな。

やっぱ やーめた。

雨で靴の中までびっちょりになりながら九份老街を散策したあと、台北へ向け出発。宿をチェックアウトしようとしたら、またオーナーさんが「買い物に行ってくるね~。部屋の鍵は適当に、ドアに刺しておいて」と。

おい!おい!

またですか?仕事中に出掛けちゃダメでしょ。行くなら代わりのスタッフを受付に居させなさいよ…。

もー、適当なんだから。カメロもスタッフ全員でランチに行っちゃおうかしら、なんて話をしながら台北へ向かいます。まずはレンタカーの返却。

レンタカーショップに着いて、中に入ろうとしたら鍵が掛かっていて入れません。え???電話をかけてみるとケータイに転送されました。電話に出たお兄さんは「ごめん、いまランチに出てる。すぐ戻るから!」と。そのまま30分くらい待ったでしょうか…。戻ってきたのはスタッフ2人。。。

おい!おい!おい!
だから なんで仕事中にスタッフ全員で出掛けちゃうの!? どっちか ひとりは店に残ろうよ…。

これは台湾のスタンダードなのか???

台北駅から電車に乗り、イェンジン君に教えてもらった新しいジム「T・UP climbing」へ。

ジムに着くと、昨日会ったスカっちゃんが子供を連れて待っていてくれました。恥ずかしがり屋の3歳半。はじめまして。一緒に登るのかな?と思ったらちょっと風邪気味ということで、二人とはこれでお別れ。スカっちゃんいろいろありがとう。また会いましょうね。

東京粉末コーナーが充実してました!

いいジムでしたよ◎ ちょっと辛めだけど、面白い課題が多かったです。ただ、ホールドの色とテープの色の組み合わせでセットしてあるので、課題はちょっと見にくいです。
くたくたになるまで登って遊びました。帰りには登山用品店巡りをして、充実の一日。

そうだ、もう一人会いたい人がいる。謎のおじさん シーさん。初めて台湾に来た時に知り合った、広島弁がペラペラの謎おじさん。いきなりだけど電話したら今から会えると。やったー!

シーさんお勧めの安くて美味しいお店に連れて行ってもらい、満腹になるまで堪能。シーさんの賠償金(4億5千万円)を請求された話やぼったくられた話など面白話でたくさん笑いました。

今年は異常気象だそうです。雨が4日以上続くことなんてないのに、今年は1ヶ月以上続いていると。そうか、だからカエルも不作なんだなぁ(まだカエルの件にこだわってます)。

シーさんが「この後どうする?カラオケ行くか?スナック行くか?」ということで、なぜか台湾でスナックデビューすることになりました。私たちがフルーツ好きというのを知って、果物屋さんで大量買いしてからスナックへ。向こう側の席でイチャつく男女を眺めながら、スイカジュース&台湾フルーツを堪能。

ユウさんはシーさんが注ぐウィスキー(ストレート)で酔っ払っちゃってます。ステージで気持ちよさそうに歌ってました。スナックって不思議な空間ですね。

タクシーで1泊350元(1400円)の安宿に帰り、一瞬で就寝。翌朝7時の飛行機で日本に戻りました。

天気には恵まれませんでしたが、たくさんの方の優しさに触れ、二度とないような貴重な体験を重ね、充実した旅になりました。感謝の気持ちでいっぱい、みなさんどうもありがとう◎また会いましょうね!


長々と旅の記録にお付き合いいただきありがとうございました。台湾に行かれる方は、ジム情報、岩場情報、安宿情報お教えします。お声がけください。

さて、もうあと数時間で2017年も終わり。2018年も良い年にしましょう。挑戦と達成と笑顔に満ちた一年となりますように。来年もどうぞよろしくお願いいたします。