医科学講習会【心肺蘇生 編】

クライミング医科学講習会

クライミング医科学講習会で学んできたことをお伝えします。今回は心肺蘇生について。

突然心臓が止まって亡くなる人は年間7万人。意外と多いんです。街で倒れてる人を見たことありませんか?たぶん「誰でも人生で1回は遭遇する」と言ってもいいくらい身近に起こりうることです。

目の前で人が倒れていたら、すぐに動けますか?あなたの迅速な行動が命を救うかもしれません。学んでおきましょう。

(1) スピードが大事!
① 心臓が止まると、
② 脳に酸素が行かないので
数秒で意識がなくなる。
4分後には回復不能な脳の損傷が始まる。(正常体温の場合)
10分後には脳死。

あっという間に死が近づきます。だからスピードが大事なんです!

(2) 倒れてる人を見つけたら
① まず近づいて大丈夫かを判断。(例えばガス漏れとか通り魔とか、近づいたら自分にも危険がおよぶ場合は近づいちゃダメ。119番)
② 近づけたらまずは意識確認
③ 意識がなかったらすぐに心臓マッサージ(胸部圧迫)
④ ③と同時に大きな声で人を集めて119番AEDを取り寄せる。
※ 人工呼吸はしなくてOK。心臓マッサージだけでも肺に酸素が届く。

(3) 判断に困ったら
どうしよう!呼吸してるの?してないの?心臓止まってるの?迷ったら心臓マッサージ!
◆ 心臓が動いている人に心臓マッサージをしても何も問題ありません。だから迷ったらやる!
◆ 呼吸をしているように見えても、それは「死戦期呼吸」という ただの「喘ぎ」かもしれません(呼吸はできていません)。だから迷ったらやる!
◆ 人が集まってくると遠慮し合って誰も手を出さないうちに死が迫ってしまう。だから自分がやる!

(4) 心臓マッサージ(胸部圧迫)のやり方
● 両乳首の真ん中を、両手を重ねて真下に圧
強く(胸が5cm沈むくらい)
速く(1分100回)
絶え間なく(血液は粘っこいので、一度中断すると再開してもなかなか流れない)
しっかり戻す(沈んだ5cmをちゃんと戻す)

心臓マッサージ

心臓マッサージ

(5) AEDが届いたら
すぐに装着。AEDを開ければ装着の方法は書いてあります。音声でも案内してくれるので、知識がなくても大丈夫。とにかくAEDを開ける!

(6) 倒れているのが子供だったら
子供が倒れていた場合、心停止よりも誤飲が原因のことが多いです。AEDよりも、まずは背中をたたいて吐き出させたり、人工呼吸を行いましょう。

クライミング中、すごく力を入れたときに血圧が急上昇→心停止 ということもあり得ます。いつどこで起きるかわかりません。ぜひ覚えておきましょう。

※ 講演で学んだことを分かりやすくまとめたつもりですが、認識・解釈の違いや聞き間違いもあるかもしれません。ご了承ください。