子供の発育とボルダリング(3)

子供の発育とボルダリング発育と運動(中学生)

中学生

発育発達期のスパートを迎えるこの時期では、今までできていた動きができなくなったり、小学校高学年でできていた「即座の修得」という面が現れなくなります。これは身体的な発達が急激であることと、動きを修得する際に理性的な理解をしようとする傾向が強くなるために起きます。

キヨコはこの時期にスランプに陥るキッズをたくさん見てきました。身体が大きくなって有利になるのにどうしてかな?と思っていましたが、自分の身体のイメージと急速に成長していく身体との誤差、そして頭で理解しようとして考え過ぎてしまうことから起こっていたのですね。

そのためこの時期では、理性的な理解をしようとする部分を生かして、技術や戦術に関する問題に注意を向けさせてあげるのが良いです。「考えながら練習をする」という習慣づけもできます。そして動きの質を高める努力をすることが大事です。

体力的には男女とも男性ホルモンの分泌によって筋力の向上(特に速筋の発達)が著しいので、より早く、より強くといったトレーニングが有効です。

また、女子は女性ホルモンの分泌も始まるため、日々の体調への配慮と激し過ぎるトレーニングは控えることが大事です。