南紀クライミング旅(4)

南紀クライミング旅4日目

今日も夜明け前のジョギング。泊まった民宿の玄関に「神倉神社」のお札があったので、そこへ行ってみることに。地図で見ると近そうです。

真っ暗な中 出発。曲がり角で案内板を発見。朝日がきれいとのこと! これは楽しみ ♪

真っ暗で何も見えません。ヘッドランプの光も闇に吸い込まれてしまって、足元を照らす以外は役に立ちません。

鳥居をくぐって石段を上がっていきます。

どこまで続くんだろ。
目の前に現れた石段をただひたすら登るだけ。息が切れて立ち止まると、わぁ…。先を見ても振り返っても真っ暗で、まるで宇宙。

頂上かな? 拓けたところに出ました。

ぜいぜいしながら、やっと辿り着いた平らな空間。おお!夜景がきれいだ! 朝焼けも始まってる。お月さまもきれい。最高!

振り向くと小さなお社が。

ユウさん、どこ登るのー?空の色が少しずつ変化していく。

明るくなってきました。

下弦の月と神倉神社。

大きなボルダー(と言ったら失礼かしら…)が ご神体。空気が澄んでいて、とっても気持ちの良い場所でした。

今日もまた6時半朝食のタイムリミットが。急いで下山しなきゃ!しかし ここで長い石段の全貌が明らかに。傾斜がキツくて下るのがコワイ。私はここを登ったのか…。

無事に下界に降りると、山の上の神倉神社が見えました。あとでgoogleで調べたら、みなさんのクチコミがすごかった。神倉神社

朝日を浴びる「舟石」

朝食を食べたら出発!最終日はスラブのマルチピッチ。山の頂上付近にある「舟石」という大きな岩を登ります。

装備を準備して、出発じゃー!

まるで回廊のような杉林。

木の幹に記された印を頼りに進みます。

「舟石」に到着。クライミングスタート!

3日間 海に面した岩を登ってきたので、森の中で登るのが新鮮。スラブのドキドキ感も久しぶり。1ピッチ目がめちゃめちゃ難しくて、ユウさんも必死でした。

森を抜けると、車から見えていた陽の当たる岩に出た。

頼りないホールドしかない。

ユウさん2ピッチ目。ランナウトがコワイ~。

3ミリくらいの段差で登る。スリル抜群。

3ピッチ登った後、さらにその上にある烏帽子岩へ。

頂上でランチタイム。海がきれいです。

360°どこを見ても絶景。太陽が近い! まぶしい!

下山は美しい森の中を歩きます。出逢った大きなトチノキ。

小川に沿って歩く。

名残惜しい。ありがとう「舟石」

下山も感動の連続でした。枝打ちされて まっすぐに伸びる杉と、しっとりとした苔、澄んだ小川、揺れる木漏れ日。疲れも吹き飛ぶほど、美しい山でした。

「初めての山を歩くの、久しぶりだなー」と嬉しそうなユウさん。たくさんの山を登っていると、そんな喜びもあるんですねー。

無事に車に戻り、6時間の帰路につきました。お天気に恵まれ、たくさん登れた旅になりました。南紀、とても良いところです。とにかく自然が美しい。歴史深い神社や熊野古道も味わい深い。心が清まるパワースポットでした。

キヨコにお休みをくれたスタッフのみんな、ありがとうー。清まった心で、3月も頑張ります!