2019 カメロック小川山(クライミング&キャンプ)②
5時半起床の予定が、みんな5時前にお目覚め。おはようございまーす。
熾火に薪をくべて、焚き火再開。昨日の残りのスープと焚き火で焼いたホットサンドが朝食。
テントを畳んだら出発!今日は「マラ岩」を登ります。あのヘラみたいな形の岩が「マラ岩」。川を渡り、新芽が可愛らしいカラマツの林を歩いて向かいます。
⑦ 川上小唄(5.8)
ウォーミングアップ課題。出だしがちょっとスリリングです。ゴールはマラ岩のてっぺん。横から見るとうすーい板のようになってて、本当にヘラみたい。このてっぺんに両手でしがみついて頭をちょこんと出して眺める景色が最高です。
⑧ レギュラー(5.10c)
花崗岩には珍しいカチルート。大人気のルートなのでいつでもたくさんのクライマーが順番待ちをしています。でも今日は早起きして来たから貸切り!ずっとカチが続くしルートが長いので、1本登るだけでめちゃめちゃ疲れます。半分登ったところですでに指も腕もパンパン。疲れをごまかしながら執念で登っていくと最後の最後に絶望してしまいそうな難解なスラブが待ってます。歯ごたえたっぷりの課題に体力を奪われ、登り終えるとヨレヨレに。
⑨ 卒業試験(5.10b)
かんなで削ったような、スパッと切れた美しい岩。鏡のように光を反射します。細く走った亀裂を使って登るのはちょっとした快感。先ほどの「レギュラー」でほとんど体力を奪われているので、みんな苦戦。登り終えるともうヘロヘロです。
みんな疲れて口数が少なくなってます…。「だいぶ疲れっちゃったんですけど…」「長めの休憩したいなぁ」「もう力が入らないよ…」と、ユウさんに何度も ‟疲れたアピール” をしますが、笑顔で受け流され次の課題へ。
⑩ 届け手の平(5.10c)
小川山スラブルート代表格の大人気課題。微妙な岩の窪みで立つスリル。ずり落ちる未来が見えてなかなか立ち上がれません。でも立ってみると意外と立てる。核心は直径1センチ・深さ5ミリくらいの極小ポケットと、こんなの乗れるわけないだろっていう うすーい窪みが3つ。勇気を出して立ってみましょう。
あぁ、疲れが限界に近づいてます。もうガンバを言う余裕もなく、みな無言。もう帰りたいという雰囲気すら漂ってます。「かなり疲れてます…」「もう登れないと思う…」「ぐったりなんですけど…」と言ってみてもユウさんは「次はどこを登ろうかなー♪」とルンルンしてます。
梅ちゃん・吉原さんはここでリタイヤ。お疲れさま◎
⑪ 龍の子太郎(5.9)
ホールドなし。スパッと入った深いクラックに両手を突っ込んで、手首・手の平・手の甲・前腕、全部使って登ります。クラックの出口が一番難しい。
つ、疲れた…。もう限界です。
キヨコ・稲葉さんもここでリタイヤ。
⑫ ムードはいい線(5.9)
細いクラック、ワイドなクラック、トラバースとバリエーション豊かな楽しいルート。でも登ったのはユウさんと航さんだけ。
これで本日のクライミングは終了。みなさんお疲れさまでした!
帰りの車は疲労感たっぷり。左折ウィンカーのチカチカ音に一瞬イラッ。疲れ過ぎるとちょっとしたことでイラっとしちゃいますよね。
温泉で汗を流し、ご飯を食べたらちょっと元気が戻った。渋滞もなくスムーズに帰って来れましたよ。良かったー♪
無事 帰宅してほっと一息。
キヨコ「楽しかったね~。けど今日は本当に疲れた。みんなも ぐったりだったね」
ユウスケ「え? そうだったの? 全然気づかなかった!」
…ウソでしょ? あんなに “疲れたアピール” してたのに?
ユウスケ「確かに『レギュラー』は疲れるよね。でもいい課題だからみんなに触って欲しかったんだよね」。「実はさ、梅ちゃんは半分くらいで降りてくるだろうと思ってたんだよ。そしたら粘って粘ってゴールまで登ったからさぁ、本当に感心したよ。めちゃくちゃ頑張ったと思う。ホントえらい。すごいよ。粘り梅。練り梅」。「一撃した吉原さんも なかなかのもんだよ。あれが登れるとは、大したもんだ!」
なぜそれを家で言うのだ…。直接本人に言ったらきっと疲れも吹き飛んだだろうに。。。
そんなこんなで、事故やけがもなく無事にカメロックを終えました。次は秋かなー。また募集しますのでお楽しみに!