発育と運動(幼児~小学校低学年)

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パパ・ママがクライマーだと、その子供も一緒に登って楽しむということが多いです。大人も子供も、上級者も初心者も、一緒に楽しめるのがクライミングのいいところですよね。楽しそうに登るキッズを見ていると「こんなに小さいころからクライミングできていいなぁ」とうらやましくなります。「私もこの頃からやってれば、今ごろ日本代表だったかもしれないのになぁ」なんて思ったり。

でもスポーツを始めるのは、本当に早いほどいいのでしょうか。子供の発育の特徴を知って、それに合わせた楽しみ方をすることが大事ですよね。まとめてみました。

幼児期
幼児

「運動は早いうちから習わせた方がいい」というのは間違いかもしれません。

東京学芸大学教授の研究では、運動指導を行っている幼稚園と運動指導を行っていない幼稚園では、運動指導を行っていない幼稚園の園児の方が運動能力が高い、ということがわかっています。自由遊びを導入している幼稚園の園児の方が運動能力が高いとのこと。

幼児と運動指導

例えば運動指導をしている幼稚園では、園児に自由時間を与えても自分で遊べない子がほとんどだそうです。運動指導が「受け身の姿勢」を育ててしまっているんですね。「新しいことを考えて挑戦する」という子供特有の遊びが、運動指導をはるかに超えるスポーツであることがわかります。

幼児期から小学校低学年までは、子供たちが自発的な興味や関心に基づいて自分で考え工夫して運動をしたくなるような環境を整えるのが大事なのですね。

小学校低学年(5~8歳ごろ)
小学校低学年

人間の成長の中で一度だけ訪れる「神経系の発達が著しい時期」です。この時期にスポーツ種目の基礎技術を反復練習させてしまうと、上達しますが型にはまってしまいます。神経可塑性(脳が学習する仕組み)に蓋をしてしまうために対応能力が身につかず、小学校高学年になったときに非常に苦しむことになります。速筋繊維が未発達なため、瞬発力も発揮できません。

そのため、この年齢段階ではスポーツそのものの技術にこだわることなく、いろいろな遊びを導入していくことが重要です。

そして、この時期に勝敗にこだわると、一生懸命やっても上達しなかったり負けたりした経験が「運動無力感」を生み、成人になってからの運動参加を大きく阻害してしまいます(生涯にわたって運動嫌いになる)。努力や過程を重視して褒め、負けや失敗は大切な経験であり非難されることではない、という安心感を与えることが大事です。

★なるほど~。ということは、小学校低学年までの子供にはクライミングジムは窮屈な場所かもしれませんね。いろんな遊びをしたいのにクライミングだけしかできない空間というのは、もしかしたら退屈なのかもしれません。