南紀クライミング旅2日目

キヨコの趣味は夜明け前のジョギング。いきなりクライミングの人(前ページ参照)は観光に興味がないので、見たいところがあったら朝のジョギングで行くしかありません。
宿の近くに世界遺産 熊野古道の馬越峠(まごせとうげ)があるので、そこを走ることにしました。
街灯もない山道。日の出の1時間以上前なのでまだ真っ暗です。月明かり・星明り・足元を照らすヘッドランプの明かりで進みます。

風の音も波の音もしない しんとした世界。星がきれいです。
昔の人はこの道を通って熊野の神様に会いに行っていたんですね。
少しずつ明るくなってくると、ヒノキ林の美しさが浮かび上がってきました。でもここでタイムアップ。6時半の朝食に間に合うように帰らないといけないので、道半ばで引き返しました。
ダッシュで下山。

途中の展望台から、尾鷲の夜明け。

暗くて見えないけど、シダと石畳。たぶん。
朝食を食べながらパンフレットを見たら
「馬越峠:熊野古道で最も美しいとされる石畳とヒノキ林」と書いてありました。…明るい時に行きたかったなぁ。
朝食を食べたら岩場へGo!
本日の岩場は『神須ノ鼻』(こうずのはな) です。

岩場へ! 椿の森を抜けて。

海が見えた!

切り立った崖の上に到着。

ユウさんがロープを設置して

懸垂下降で崖を降ります。
キヨコも続けて降りてみると…
おお!なんとダイナミックな岩場!
すごーい!海外へ来たみたい。

先に降りたユウさんが あんなに小さい。た、高い!

『柱状節理』の岩場。溶岩が冷えて収縮するときに柱のような形が形成されるそうです。

お天気も最高! 暖かな日差し、涼しい風。

クラックだらけの岩場です。

人間って ちっぽけだなぁ。

ホールドなし。クラックだけを使って登る。

ユウさん ことぶき左(5.11-) 完登

いはくら(5.11+) 本気トライ失敗。ぴえーん。

写真は少ないですが、たっぷり登りました。
15時、まだ余力を残して帰路につきます。なぜなら朝、懸垂下降で降りた崖を登って帰らなくてはいけないから。しかも難しいルート。2ピッチのマルチピッチで登りました。

1ピッチ目、キヨコ苦戦。でも登らなければ帰れない…。
手がパンプしちゃってて、なかなか登れない。足もガクガク。クラックばっかりだし。ホールドが恋しいよー。
やっとのことで1ピッチ登り、ほっとしたのも束の間。2ピッチ目は超難しいクラック。疲れた体をごまかしながら、ビレイヤーとの共同作業でやっとのことで登り切りました。2時間くらいかかっちゃった。
めっちゃ疲れた~。宿に戻って海の幸でエネルギーチャージして コテっと寝ました。